スマホECの自宅外受け取りUI

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不在表が郵便ポストに入っていて配送会社とやりとりが続くと面倒ですよね。EC市場では数年前からコンビニや自店舗など自宅外での商品受け取りがトレンドのひとつですがスマホUIの視点ではどのような工夫で設計・実装しているのか見ていきたいと思います。

<目次>
[1]スマホUIの5事例
[2]実装の方向性・考え方
[3]EC企業の実証事件

[1]スマホUIの5事例

[1]‐1 玩具EC:トイザらス

トイザらスのスマホECでは購入フロー中に「配送方法と配送先情報の入力」のプルダウンがあります。登録済の届け先住所がデフォルトですが「店舗受け取りサービスを利用する」を選択すると希望する店舗を選ぶことが出来ます。あとは受け取り人の名前を入力し通常の決済フローに進みます。準備ができ次第、トイザらス側から連絡を貰う営業フローです。

ウェブ上で決済を済ませてから受け取るフローなのでユーザー視点で受け取り先の拡張という位置付けだと考えられます。もしかしたら購入はウェブから決めることは出来ないが店舗で実物を見てから購入判断したいという場合にはこのフローでは実現できないのが少し残念です。トイザらスで取り扱う玩具は比較的高額ですし両親の趣味や考え方も強く影響することも少なくないので実物を見てから購入判断したいニーズはあるでしょう。

[1]‐2 ファッションEC:グローバルワーク

商品詳細ページにウェブ購入フローの「カートへ入れる」があり、そのボタンと並列で「店舗在庫」が実装されています。各店舗ごとの在庫状況をウェブ上から確認することが出来ます。在庫状況はシンプルに「●在庫あり」、「▲在庫残りわずか」の二択で表示されています。在庫がない店舗は店舗名が表示されていないので一見親切にも感じますが、探している店舗名が出て来ないことになるので反対に迷わせてしまうことに繋がります。「×在庫なし」で表示をしたほうがよいでしょう。

各店舗ごとに在庫状況が分かるので店舗に電話をして商品を取り置きして貰うことが出来ますが、トイザらスとは異なりウェブ上で決済することは出来ません。在庫を確認した上で店舗への電話がスムーズになったという点にこのサイトの店舗受け取りの提供価値があります。ウェブ上で商品情報を見てから電話を掛けているので、ある程度商品のイメージは持っており、購入意志は強くなっているでしょう。

ただ若干の改善が必要なのは店舗詳細ページに来ても、そのまま電話を掛けることが出来ない点です。「マイショップに登録をする」というボタンが大きく表示され、ウェブのユーザーはウェブを起点に行動する視点に基づいているように感じます。商品詳細ページから在庫を確認し、店舗詳細ページに来たユーザーは店舗に電話を掛ける若しくは店舗の地図を確認するために遷移しているので、電話の掛けやすさは設計上、最重要です。

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[1]‐3 リユースEC:コメ兵

コメ兵の場合は数十万単位の高額ブランド品であることとリユース品なので全てが一点物であることが商品の特性です。よってウェブで注文できる場合もありますが、ネットだけでは購入判断ができない商品の場合に備え、来店して実物を目で確かめてから購入に至るという導線が設けられています。

商品詳細ページで案内しているボタンも実物を見ることを促すように「店舗でこの商品の実物を見てみる」と記載されています。トイザらスと違い、購入判断はウェブ上で行えないのは、実物を見てから購入決定をするユーザー心理に基づいているためです。

商品は一点物なのでユーザーが指定した店舗には該当の商品がないことも多く、コメ兵は一点ずつ指定店舗に配送することになります。これは売上が確定していない中での配送料を持ち出ししていることになりますが、実店舗における接客に強みのあるコメ兵であればこそ、支出が先にあっても取り入れることが出来たのでしょう。

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[1]‐4 通販EC:ディノス

店舗のない通販企業の場合はコンビニ受け取りを積極推進しているように見受けられます。ディノスの場合は商品詳細ページの「ご購入手続きへ」ボタンを押すとお届け先指定画面へ遷移します。デフォルトは自宅配送ですが「コンビニエンスストアで受け取る」を指定すると元々配送先として登録した住所の郵便番号から候補となる自宅周辺のコンビニが表示され、その中から受け取るコンビニを指定する導線です。この導線の参考になる点は郵便番号を起点にしている点です。何故なら全国のコンビニを最上段から検索する必要がなく、結果的にスマホのタップ数減少に繋がるためです。

[1]‐5 家電量販店:ヨドバシカメラ

ヨドバシカメラの場合は商品詳細ページに大きく「店舗受け取りが可能です」と記載し、ウェブ購入フローと同等の重要性を訴求しているのが分かります。その場合、決済は店舗で行います。スマホサイト上では商品在庫がある店舗名の一覧が表示されタップすると店舗詳細へ遷移します。電話番号はすぐに電話を掛けることができるようになっておりグローバルワークのスマホサイトより一連の導線がスムーズです。家電は高額であり購入頻度の多くない商品であることから実物を目で見て購入判断をしたいニーズが強いことを考えるとこの導線はシンプルで自然だと考えられます。

[2]実装の方向性・考え方

事例を見てきたように自宅外受け取りのUIは決済を行うタイミングが設計の重要な視点です。ウェブ上で決済をしてから商品を受け取りに来るのか若しくはウェブ上で決済をせずに店舗で購入判断をするのかの違いです。商品の取り置き型でも一定の価値はあります。店舗の在庫状況をスマホに表示しスムーズな導線で電話によるアクションを行わせるのは重要な要素の一つです。それとは別の視点で商品特性によりウェブからの購入が出来ない若しくは判断しにくいものは実物を目で確かめたいニーズに応えることが必要です。

コメ兵のように接客が強ければ来店動機としての機能にもなり得ます。つまり商品の特性や自社の強みによって、自宅外受け取りの機能の実装目的は大きく異なって来ます。自宅以外での受け取りは世界的なトレンドになりつつあるので、自社サイトではどのように取り組むべきか考えてみましょう。

[3]EC企業の実証事件

配送時の効率を追求するべく大手企業を中心に積極的な実証実験をしています。楽天では「楽天BOX」という独自の宅配ボックスを大阪や福岡のターミナル駅に配置し楽天市場で購入した商品をその宅配ボックスで受け取り指定することが出来ます。Amazonでは日本郵政と協業で宅配ボックスを開発し既に販売開始しています。エスキュービズム社ではスマホが鍵になる宅配ボックスを開発しています。宅配ニーズ多様化は間違いないので各社の取り組みも動向として追い掛けてみましょう。

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