スマホECユーザビリティの極意:カゴメ健康直送便

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カゴメのメーカー直販サイト「カゴメ健康直送便」は定期購入を促すユーザビリティが秀逸です。単品でカートに入れた場合の自然な導線は健康食品ECや雑誌等の定期購読サイトの参考になると思います。

1:自然な導線で単品から定期を促進

単品購入でカートへ入れるとカート画面で大きく定期購入がレコメンドされ、定期購入に変更した場合の料金や特典のメリットが表示されます。

 

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ボタンの表示位置も工夫しており該当の商品の真下に配置しています。カートから購入手続きに進む前に「定期お届けコースに変更する」が自然と目に入るように表示位置を考えています。

 

カートのインターフェースは単品商品の「商品のお申込み」と定期購入の「定期お届けコースのお申込み」欄が縦に並び「商品のお申込み」欄の単品商品を定期購入に変更すると定期購入欄に移動する仕様です。どの商品が単品購入なのか、定期購入なのかがカートで混在して並びアイコンなどで識別するのではなく、フレームワークを別々にしているのは利用者の操作をクリアにできる効能があると思います。

 

一方で若干不便さを感じる点もあります。それは一度定期購入に変更すると単品購入にカート上から戻せない点です。定期購入欄に表示された商品を一度削除してから単品としてカートに入れ直す必要があります。カート上からも単品→定期、定期→単品の変更を出来るようにしたほうが便利だと思います。

 

2:単品&定期ごとにお届け希望日時の指定

単品と定期は別々にお届け希望日時を指定します。単品の日付指定はカレンダー形式で行いますが日付指定を選択していない時にはカレンダーは非表示になっている点は省スペースの意味があります。表示領域の狭いスマホのウェブ設計上、必要だと意思表示をしたユーザーに見せればよいという視点は重要だと考えます。

 

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定期購入の日時指定は日付指定と曜日指定を選択することが可能です。カゴメ通販の場合、商品は健康系食品なので毎月X日に届けて貰うのか、それとも毎月第Y週Z曜日に届けて貰うのかを選択できるのは消費者のニーズに沿う仕様です。

 

3:電話ボタンによるユーザー接点保持

カゴメのサイトには電話ボタンが各所に配置されています。すぐに電話がかけられるようになっており離脱を出来るだけ回避することを狙ったユーザーとの接点を保持するための工夫のひとつです。目新しい施策ではありませんし、サイト制作上では電話ボタンを配置するだけではあるのですが設置前後で比較した場合、私の経験上注文数アップに必ず繋がっています。

 

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健康食品だから年齢層が比較的に広いので、やや上の年齢であればスマホ操作に慣れていないからという視点も確かにありますが、それ以上に年齢やスマホ操作の経験には関係なく、時間がない、や、入力が面倒だ、という個人がおかれた状況やスマホサイトの元々の持っている性質に起因して、それならば電話をしてみようと思っての影響があるのだと考えます。商品性質で言えばカゴメサイトの場合、口に含むものなので、人と話をすることにより安心感を醸成するという効果もあるかもしれません。

 

スマホ経由の注文確定はネット部門の件数になるのか社内調整の定義が必要になることもありますがスマホECでは従来のお問い合わせ用の電話番号の記載とは別に大きな電話ボタンの設置は必須だと考えています。

 

4:詳細画面を遷移しないでもカートへ投入

カゴメの製品、特に健康食品系の食品の場合は雑誌やPCサイトなど他の媒体で知り得ていて、スマホサイトへアクセスした時点でその商品に対する知識がある場合もあると思います。既に知っていることをスマホサイトの詳細画面でしっかり見て商品の効能などを確認し購入の判断をすることはありません。本来は必要ではないページを見ないといけないのは面倒だと感じるユーザーも少なくないと想像します。

 

そのためカゴメサイトでは詳細画面を経由しないでカートへ入れることができます。一覧画面からカートに入れ、カートで注文個数を設定すればあとは購入フローへ進むのみです。スマホECのユーザビリティ設計では目的を達成するまでのページ数は徹底的に少なくする必要がありますがカゴメサイトのこの工夫もそれを見据えての対策だと考えます。

 

5:数量変更をすると自動計算

ファッション商品の場合は一般的に1商品あたり1件の購入が多いですが健康食品の場合は1件以上も多いと思います。

 

カゴメサイトではカート内で数量変更をすると金額が自動的に再計算され合計金額の表示が変わります。よく見掛けるのは数量変更後に「再計算」というボタンをタップするという仕様ですが、その場合はタップ数が増えてしまうデメリットがあるので、カート上で数量変更をする商品を取り扱う場合は数量変更時に自動読み込みをする仕様が便利です。

 

6:改善余地のあるユーザビリティ

カゴメサイトは特に商品のアップセルの工夫がされており、又電話ボタン設置によるユーザー接点の継続にも力点を置いていて、全体的には親切なウェブ設計である印象を受けました。ただ、いくつかのユーザビリティは不便に感じたので列記したいと思います。

 

途中からパソコン画面に切り替わる

購入フローはスマホ対応していますがコンテンツ系(例:お悩みから探すetc)はパソコンサイトに遷移します。優先してメインフローをスマホ対応したのだと思いますが、今後順次、パソコンサイトに遷移している点は早期にスマホ対応をしないとユーザーの期待値を下回ってしまい離脱に繋がります。

 

電話番号必須

会員登録時に電話番号が必須です。サイト運営側として取得したい項目であるのは理解できますが商品を届けて欲しいと思っているユーザーにとっては電話番号はなくとも目的を達成することが出来ます。電話番号をなしにするか、もしくは電話番号を取得する目的をサイト内に記載することでユーザーに納得感を作ったほうがよいでしょう。

 

性別必須

会員登録時に性別が必須になっているのも改善余地があると思います。運営側の意図があってのことだと思いますが理想的に言えば性別は取得しないでもユーザーの目的を満たせるので任意項目がよいでしょう。

 

生年月日が1960年から始まる

プルダウンで選択する生年月日は1960年から始まっています。ここは購入者全体の中間値を設定するのが最適解です。例えば1982年生まれの人が購入者に多ければ、1982年をデフォルト設定にします。最短距離をセットしましょう。

 

メルマガを受け取るがデフォルト

メルマガを受け取るをデフォルトにすると、本来取得しようと思っていなかったユーザーがメルマガを受信することになってしまい、結果的にメルマガから想定できるビジネス効果を得ることは難しくなるでしょう。本当に必要とする人が、自分の意思に従って受け取ることができるほうがよく、受け取るのをデフォルトにはしないほうがよい。

 

何を見て知りましたか?が必須

この項目はサイトアクセス時のキッカケを知ることができプロモーションの効果測定のひとつとしても利用しているのかもしれませんがユーザーにとっては不要項目なので任意にしたほうがよいと思います。

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