フリマ出品の心理的ハードルをクリアしたメルカリのUIの極意

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CtoC(カスタマー トゥ カスタマー)とは、一般消費者同士がインターネットを通じてモノを売買することで、今ではかなり一般的になってきた。
そのなかでも、ヤフオク・メルカリは、販売方法が違うものの(ヤフオクはオークション、メルカリはフリマ)CtoCの代表的なアプリと言える

しかし、CtoCが一般的になってきたとはいえ、それは主に「購入」する側のユーザーが増えているのであって、「出品」する側については「面倒じゃないか?」とか「本当に売れるのか?」とか、まだまだ心理的ハードルは高いものと考えられる。

ヤフオクはPCサイトから始まった長い歴史を持つ老舗で、業者やセミプロのような出品者も多くいる。アプリのUIを見ていても、どちらかというと、購入する側に対して注力している印象がある。
方や、メルカリは近年始まったサービスで、スマホに特化しているので、ユーザーの主な層は、PCでもCtoCの経験がない人たちでると想像できる。
そのため、メルカリの出品フローはいかに簡単に出品できるかということを特に意識して設計されている。

商品閲覧を阻害しない絶妙な出品促進。

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メルカリは「出品ボタン」が画面右下に常に表示されている。
これは一見すると、購入目的のユーザーにとっては邪魔なのでは?と思うかもしれないが意外とそうでもない。なぜか。

まず、表示位置だ。このエリアは常に操作する指でおおわれているので(右手操作の場合)必要以上に目に入ることがない。

次に、表示される条件だ。ページをスクロールしている最中は出品ボタンは表示されず、止まっているときのみ表示される。しかも、止まっていても画面から指を離さなければ表示されず、離した瞬間に表示される仕様になっている。

これはつまり、指を画面に置いているうちは、まだ買うために商品を探している行動の最中なので、商品を探す邪魔をしてはいけない、出品することを訴求してはいけない、という設計になっていると考えられる。

この出品ボタンのように、画面上になにかを常設するという設計は、画面の面積が狭くなったり、広告バナーのうっとうしさを想起したりと、すくなからずネガティブな印象がある。
しかし実際使ってみるとそのような印象は全くなく、購入目的のユーザーに購入を邪魔することなく出品を促す最適な実装方法と感じる。

実際、多くのスマホサイトで、「上に戻る」や「カートに入れる」などの常設ボタンをこの位置に置いているのを目にする。常設ボタンを置く場合の位置と表示条件は是非参考にしたいポイントだ。

 

ストレスのない商品情報入力画面

出品者にとって、商品情報入力フォームは、購入者にとってのエントリーフォームと同じ意味合いをもつ。つまりここで入力を断念させてはいけない、メルカリの商品情報入力フォームは、入力を断念させないための工夫がある。

カテゴリ予測

商品名と商品の説明を記入した後、登録するカテゴリーを選択することになるが、商品名と商品情報に記載した情報から、該当しそうなカテゴリを予測し表示してくれる。ユーザーは膨大なカテゴリの中の大分類からドリルダウンしていく手間が省ける。

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上図は、無印良品のワイシャツを出品しようとしたところであり、みごと該当するカテゴリを表示してくれている。
この例は「ワイシャツ」という時点でかなり情報が多いので、予測も容易かもしれない。

img3

さらに上図は、「ユナイテッドアローズ」とだけ入力して、カテゴリー選択を行った場合だ。
結果には、『カットソー(半袖/袖なし)』『ひざ丈ワンピース』『サンダル』などが並ぶ。
まずは「ユナイテッドアローズ」というアパレルブランドから衣類と判断している、さらに、夏物が表示されていることからおそらく季節も加味してしると考えられる。
そしてメンズよりレディースが上位にいるのは、当該ブランドの出品者属性の割合から判断しているのかもしれない。

予測のロジックは推測にすぎないのでさておき、ここで申し上げたいのは、予測が画一的でなく柔軟性に富んでいるということだ。

そのほかにも、アパレルカテゴリを選んだ時だけ、「サイズ」「ブランド」という選択項目が表示されたり、配送情報は一度入力すると一定の期間記憶してくれて再入力の手間が省けるなど、項目入力負荷軽減の工夫が随所にみられる。

まとめ

「出品」という心理的ハードルの高い行為に対して、最初にハードルを越える、「絶妙な出品促進」と、継続的に出品するモチベーションをたもつ「ストレスのない入力画面」は多業態のWEBにおいても非常に参考になる。

 

 

 

 

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